2018年08月27日

仏画教室

本日はアトリエでの仏画教室の日です。

 

11年前仏画教室を始めました 

それ以来メンバーや場所が変わることもありながらも 教室は続いております。

なんともう12年も経っているんですね。

私 野津寿子は、元々 日本の仏画の制作と修復が専門だったのですが

アジア美術館でブータン人のリンチェンのチベットタンカワークショップで出来たご縁で

チベットタンカをもう少し続けたい という皆さんが集って始まったサークルでした。

アジ美 shakyamuni

その後、東区のカルチャーセンターに日本式の仏画を教えに行くようになり、

今はタンカサークルと日本式仏画教室が 一緒になって 

福岡仏画の会・アトリエ霽月仏画教室 として続いています。

 

その中で 仏画を学びに来る沢山の方々 仏教や仏画に興味があるお仲間とご縁が繋がりました。

白描仏画

仏画は、

新しく習いたいといらっしゃる方が最初に直面するのが 意外と難しい ということです。

これは普段使い慣れない 筆と墨で線を描くこと、です。

思い通りの線が引けるようになるまで しばらく苦心されます。

これは練習が命でして 何度も何度も 線を描いているうちに手が筆遣いを覚えてきます。

すぐに上手に描けないことで ガッカリして辞めてしまわれる方もいらっしゃいますが coldsweats01

誰も慣れないことは最初はとまどいます。でも、しばらくの辛抱です。 

私もかつて習い始めた当初、すんなり線が引けるようになったのは 毎日描き続けて、何ヶ月か経った頃でした。

ある時を境に緊張しすぎずに思い通りにすーっと線がひけるようになるのです。

筆で線を引くのは マウスでモニターに絵を描くのより 簡単です(笑)

そして

どんな方が長く続くか? と言いますと、最初からうまく描ける人 よりも 

ただ仏画を描く時間を楽しんでおられる方で、いつのまにか何年か経ち プロでも通用するような細やかな表現ができるようになられます。

これはもう 教える者としましては 感動です。

孔雀明王のサムネイル画像

渡海文殊 水城

 

スマホのたて長写真どうしても横位置になってしまいます。すみません。(^_^;)

この2枚はお二人の生徒さんの作品です。仏画を習い始めて5年以上にもなるとこんなに上達されるんです。

素敵な感動をいただいています。

 

私自身、描く時間が工房に勤めていたころよりもずっと少なくなっていますので時間が取れず

時折 思い通りに表現できないジレンマを感じることもあり、生徒さんの感じておられるもどかしさはとてもよくわかります。

でも、 それでも描き続ける勇気を 生徒さんにいただくのです。

すぐにできてしまったら 達成感はそんなにないかもしれません。

難しいからこそ面白いこともあるのです。

 

仏画は上手に描こうと思ったら描けません。

欲が出るとそれが絵に出てしまうのです。

上手く描こうという気持ちを手放し ただ仏様が現れてくださるまで待つのです。

絵と向き合います。

 

もし より心静かに仏さまを感じたい方は 瞑想をすることをお勧めします。

心安らかになることと、欲を手放すこと  

そして 視野が広がること  が 瞑想で可能になります。