2018年07月03日

魂の成長

私たちは生まれてくる前に 生まれる場所を選んで生まれてくるそうです。

魂そのものは 神の領域にいる時は全体が調和していて平和なのですが、安定した調和は刺激が少なすぎて退屈なようです。

老成した魂は のんびりゆた~っと ふむふむ、平和じゃ。良きかな 

とくつろいでいますが、

若い魂はムズムズ。何か精力を傾けられるチャレンジがしたくてたまらない。

早く地上のアドベンチャーに生まれたいのです。順番まだかな?

もう、前回のような生ぬるい平和は さほどの成長もなくて面白くないので、今回は

もっとハードなコースをやりたい!と 思っています。

うんと過酷な環境を選んでみる 数々の困難や苦難を乗り越えて何段階も魂をグレードアップさせたい 

そんな志で 過酷な環境を選んでやってきます。

 

でも、生まれる前の意識を覚えていては出来事に新鮮さはないので

生まれる前の記憶は消去して 真っ白な意識で生まれてきます。

人生はヒントのないゲームで、本当の宝がどこにあるか 探すゲームなのです。

本当の宝というのは 愛 や 悟り、我々が神の一部であったことを思い出し

幸福に生きる ということです。

それがリアル人生ゲーム

 

でも、肉体に装備された感覚は 幸福に向かうものばかりではなく、

ペナルティや負荷をかけてわざとゲームが難しくなる装備のところに生まれてくる場合もあります。

ちょっと 人より欲が強い とか エゴが強いとか コンプレックスが強いとか 

感受性が強いとか 頭が良すぎる とか

そういう要素は 使い方によっては強みになりますが、使い方に気付かない場合は 人生に摩擦が起きやすい。

欲が強ければ無理やりに他者から多く奪い取ったり、そうでなくても 得られない苦しみが生じます。

エゴが強いと、周囲が思い通りにならないと 自分の中に摩擦が起きてくるしみますし、周囲を思い通りにするために多大な労力を浪費します。

コンプレックスが強いと、このままではいけないと思い込み、自分の存在を否定して苦しみ 自分自身と戦ってしまいます。

感受性が強い人は あらゆる刺激に振り回されます。 それらを取捨選択、何を受け取るかコントロールできるようになるまで、苦悩があります。

頭の良すぎる人は考えすぎたり 過去の感情や記憶を手放せず迷路に入りやすくなります。論理に絡まって動けなくなることもある。

 

ですが、これらの要素は 方向性が見つかった時には 強みになるので これを邪魔だとは思わないでください。

強いエネルギー、強い推進力、痛みを知っていること、波動を読み分けられること、現実に対応した具体的な対策を立てられること

どんな性格を持っていたとしても その長所を活かせばいいだけのことなのです。

ただ、目指す方向性が最初はわからないだけ。

 

流れに身を任せられないのは 怖れが原因です。

仏教ではこれを 無明 といいます。

この世界の原理、真理をしらないので、大きな力や流れに抵抗して自分を守っているつもりでいることです。

 

例えば、怪我をして怯えている動物は 助けようとする人間の手を 攻撃の手だと勘違いして死に物狂いで抵抗して暴れます。

怪我を治療するには大人しくしてもらいたいのですが、パニックになった動物には恐れの世界しか見えません。

私たち人間も何も知らないうちは同じようなものです。

私たち人間はエゴの意識のままでいますと、意識が傲慢になってしまう傾向にあります。

思い通りにすればするほど、更に思い通りにしたくなるのです。 

人間と科学が最高のものだと思い込んで なんでも思い通りにすることが良いように思え、それで自然さえもなめてかかります。

自然が静かな時は やりたい放題自然を加工しして、自然が動くと腹を立てたり、ひどいと言ってしまいます。

この世界は自分たちのコントロール下に置けると多くのエゴは信じていますが、自然はそんなに小さなエネルギーではありません。

私たちがこの世界で、この世界に生かされていること、 私たちをとりまく自然に敬意を払って、調和して共存するならば これほど豊かな世界はない というのに、

個々が自分のエゴを満たすために奪い合う  それは愚かな生き方だ と

仏教もキリスト教も説いていますね。

(しかしながら、人間は宗教にもエゴを侵入させてしまうのですが)

私たち人間が 怖れや不信感やエゴを手放した時、本当の調和の幸福を得ることができます。

これらが腑に落ちるのは 悟り体験を経てのことですが、

それは自分自身が世界と調和している体感です

言葉で説明することは難しいかもしれません。

 

もし それを体感したいなら瞑想するのが一番の近道です。

これはいくら考えてもわからないんです。

そのために瞑想をして 意識の世界をお掃除して 真実が見えるようにしているんですね。

人間の目は曇りやすいので 毎日お掃除して綺麗な目で世界を見ます。

真実だけがそこにあります。 真実の美しさと優しさに目を向けてくださいませ。

勿忘草