2018年11月13日

カルマの法則*インド神話より

神話 というものは 自然エネルギーを擬人化して現したものです

インド神話からお話ししてみましょう。

 

 

負の感情はしばしば破壊的です。 エネルギーのネガティブな側面を神格化したのが 

インドの ドゥルガ と カーリー という女神たちです。

 

エネルギーに偏りや摩擦が生じるとそこに負の感情が起こります

最初は戦いが好きなエゴ、アスラ族の神々が世界に戦いを仕掛けてきて、

空であるシバや、意識の源ブラフマーが困り果て、怒りが溜まってきました。

 

カルマです。カルマは蓄積されて限界がきます。許容量をこえてしまい、耐えていたダムを決壊させてしまいます。

 

その怒りから生まれたドゥルガーがアスラを倒して戦いを制圧します

神々から沢山の武器を与えられたドゥルガーは強いです

ドゥルガとアスラ

水牛に化けたアスラを倒してしまいます。

 

これでやれやれと思っていたのもつかの間、

アスラの兄弟たちは、懲りずにまた戦いをしかけてきます。

エゴはしつこいですからね。

 

怒りのドゥルガのエッセンスを更に凝縮したのがカーリー女神です。

「おまえらぁ、いいかげんにしろ~、もう頭にきた!!」と 冷静さを欠いて あらゆるものを巻き込み一気に圧を逃します。

ドゥルガは美しいですが、カリーは真っ黒に怒っていて、すごい形相です。

もうありとあらゆる殺戮を極めてしまいます。彼女は全てを破壊し尽す勢いです。

カーリー

怒り心頭 常軌を失って ありとあらゆる残虐なことをも 敵味方の見境をも失って

強烈な破壊の威力で敵を圧倒します

流出するカルマのエネルギーは 様々なものを巻き込んで破壊活動を行います。

敵がいなくなっても勢いに収まりがつきません、

近づけば巻き込まれてやられてしまうので 誰も止めることも近づくこともできませんでした。

これを鎮められるのは 空(くう)である シバ神だけです。

空は無になること 究極の破壊 を司っているシバ

どの神々にも止められなかったカーリーの足元に潜り込み自分を踏ませて破壊活動を止めさせました。

ドゥルガ・カーリー・シバドゥルガとカーリーとシバ

空の領域は全てを包み込む力を持っていて 怒りすらも飲み込み 鎮めてしまいます。

空(くう)はあまりにも大きいので その中に入ってしまうと エネルギーの圧は拡散して薄くなり

やがて消えてしまいます。あっても無いのと同じなのです。

 

これらのエネルギー、エッセンスは

神の子である私たち人間にもあります。

心当たりはあるでしょうか。

この要素全てが 内側にあるのです。

使っていてもいなくても。

 

そして 無限の無 空でもあるのです。

内側に拡がる宇宙は 空です。

カルマのエネルギーが消えた時、絶対静寂を体験します。