2018年06月29日

正義について

人は勧善懲悪のドラマは大好きですよね。

最期は善が悪をやっつける爽快なドラマ

正義の味方は戦います。悪を懲らしめるために。

善と悪のに二極化 という単純な構造は理解しやすいですし、自我は自分の正当性が欲しいので自分を善のグループに入れる考え方をしたいものです。

私はこれでいい  私は正しいことをしている

 

かつて 正義のヒーローが 悪い怪獣をやっつける時

怪獣にはどんな罪があったでしょうか?

 

この世は善と悪がきれいに分かれてできているわけではありません。

私たち人間にも 善意と悪意  つまり 愛とエゴが同居しているのです。

 

エゴは自分をエゴだ とは思いたくないので

エゴに正義を主張したり、モラルを持ち出して他をやっつけたりしたがります。

 

私は正しい、お前は間違っている。

マインドは無意識のすり替えにより、 愛でない行動にフィルターを被せて自覚を消してしまいます。

 

私たち あなた方は どんなことをしていますか?

 

私たち人間の意識の中の正義は 時代や地域によって変化します。

どこからどこまでが許されて、どこからどこまでがアウトなのか?

自然の中に境目などありません。 

境目を作るのは人間の観念です。

 

現代の日本の社会は、民主主義であり、資本主義社会です。

お金を多く獲得した者が有利になるため、お金を最優先して生きる人々が増えてきました。

発展や生産に価値を置かれます。

 

私たち あなた方 人間は 何をしていますか?

 

その前は民主主義に移行しつつも、まだ階級社会でした。

権力のある地位にいる人が発言権、支配権を持っていました。

貴族や支配者は地位や権力があり、下層階級には権利がありませんでした。

富裕層は支配と同時に帰属する下層の人々を養う社会的義務も負っていました。

 

その前は封建社会です。江戸時代ですね。

君主(幕府や藩主)がいて、領民がいて 下の階級の者は上の身分の支配者に忠義を示さねばなりません。その忠義が美徳とされました。 君主の命により切腹さえします。

領主は 領民を養ったり、采配する義務がありました。

民衆の幸福は領主の匙加減でもありました。

支配者に逆らえば身分をはく奪されたり殺されることも。

その前は戦乱の時代で長らく武力の強いものが支配権を持っていました。

殺し合いによる権力の奪い合いの世界です。仏教で言う修羅界ですね。

敵対する兵を多く殺して手柄を立てた者が英雄です。殺人は手柄でした。

人権などという言葉も存在しません。

生き残るためには命がけです。

命すらも補償などされない世界です。

それが人間の世界でした。

 

今の日本は 昔に比べ 多くの人々の人権が保障されるようになり かなり平和になりました。かつて命さえ守れない時代のことを思うと、なんと平和で安全に変化してきているでしょうか?

でも完璧な社会ではありません。まだまだ多くの苦悩する人々がいます

居住する家があり、飢えることはなくなった今の社会で

人々は なぜ 幸福ではないのでしょうか?

 

幸せは 状況によるものではない ということに そろそろ気付かねばならない時代がやってきています。

 

エゴは自分の都合を優先します。

エゴが増大すると パワーで他者から奪うことを始めます。

法律で禁じられていることは、自分に不利ですからしませんが、

法律で禁じられていないことはエゴイスティックです。

時には正義を笠に着て。

 

エゴは自分を護りたいのです。

エゴは自分の正義を守りたい。

 

それが結局は自分の首を絞めたり、不安定なところへ追いやることでも

目先のものしか見えず、突き進んでしまうのです。

なせなら 怖いからです。怖れや不安から自分を護りたい。

そして 愚かなことをしてしまいます。

 

真理を知らないまま 流れに逆らい、 自分の思いが違う方向を向いてしまっている

ということを思い知るまで 自我は抗います。

 

これが人生という学びの場です。

 

幸福になるための方法を見つけるまで それは何代も続いてきたのです。

そろそろ 本当に幸福で調和する世界を見つけたいのです。

 

仏教は 苦悩について どう取り扱うかを説いています。

全ての魂は成長しています。 成長する機会は 日々のいろんな出来事と

我々のいろんな思いにヒントが満載なのです。

 

思いが掴みたい 理想を 一度手放して

ニュートラルに ただ 今を感じてみてください。

 

あなたの命は 今を輝きたがっています。

そのために足らないことなど 何もないのです。

あなたが 今 ここに存在すること そのものが 輝きなのですから。

 

更に輝くために 戦う必要はありません。

ただ、 愛の光を放てばいいだけです。

裁く必要もありません。

あなたの優しさを使ってください。

愛の光