2023年01月02日

拡がる意識

温かいお正月を過ごされましたか?

お仕事だった方もおられるかもしれません。

どんな風に過ごしていても時間は過ぎ、日付は変わっていきます。

そして、年を越してもやはりいつもと変わりなく毎日が過ぎてゆきます。

良くても悪くても刻々と変化していく世界

それが諸行無常です。で

日常は 何かが起きるとあたふたしたり騒いだりしますが、

何もないとそれはそれで物足りないというか 退屈してしまうようです。

平和がいい!と多くの人が思っていますが、何かの事情で出来ていたことができなくなったりすると

困惑したり凹んだりするかもしれません。

それは、長い目で見ると全ての人に待ち受ける宿命です。

何かできるということはとても幸せなことでもあります。

 

それでも、忙しすぎる人には刺激のない静かな休養の時間が必要で、

何もない人には逆に刺激や軽いストレスが必要だったりします。

緩急のバランスが大事ですね。

 

今日、入院中の方とお電話で話をしたのですが、

その方は認知症もあって、自分が病院から出られないことをとても悲しんでいました。

なぜ自分がそこに閉じ込められていて一歩も外にだしてもらえず、家にも戻れないのか ということを悲しんでおられました。

今、病院はコロナの影響で入院患者さんは外出できず、面会も許可されないので本当にお気の毒なのですが、

認知症でそういう理解もまたすぐにわからなくなってしまわれ「どうして私は・・・?」となってしまうようでした。

そういう時は、今を安心できる方向に促します。

今回はお話を聴くだけでも気持ちが落ち着かれるのがわかりました。

人とのコミュニケーションは大事ですね。

お見舞いは、会えなくても電話でお話するお見舞いもあると思いました。

普段は1人が気楽だ と思っている方も、実は一人ではなく、多くのご縁に繋がって生きています。

繋がりが途切れたように感じると孤独を感じるものですね。

 

その昔、私は孤独恐怖が強いことがあったのですが、その孤独は、『孤独の幻想』でした。

当時の私は、自分には価値が無く見捨てられるかもしれない という恐怖が孤独を恐れていました。

でも、実際はそうではなかった。

みんな、というか、とても多くの人々は自分にしか興味がありません。

自分の家族も友達も 私自身も、基本的にそうなのでしょう。

で、繋がりは自分のためにあると思っていたりします。

相手がどう反応するかは自分にとって都合かよいかどうかを確認するためのものだったりします。

本当に、相手が幸せであることを心から望める 愛 というところから見た時、

そこには全くの見返りを期待しません。

相手が幸せであることを喜ぶのですから、それが自分の下を去る選択でも、

「良かったね!」と言えるのです。

その状態の時、人は 愛として存在するので、そこに自我の都合がありません。

そして自我の不安も無いのです。

それが、愛の至福です。

宇宙くらい大きな意識なので 塵のような不安はもう見えません。

蓮ピンク