軽い認知症がある父を福岡に引き取ってもうすぐ2ヶ月になります。
軽い認知症なので 一見普通に見えますが、いろんなことを忘れています。
昔のことはすごくよく覚えていたりするので、よく昔の話をします。
特に良い思い出を話したがり、子供の頃の話や若い頃の話や、仕事が急成したころのワクワクするような体験を何度も飽きることなく話します。
幸せな気分になるのが得意な人なんだな って思います。
困ったことは 考えない癖があって、これはこれまでは随分役立った性質だったのだろうと思いますが、近年は、問題を放置するようになっていたようで、
仕事を引退する時には、未解決の問題が沢山あって驚きました。
でも、もう本人には処理できませんので なんとか周囲の方々と話し合いながら一つづつ整理していきました。
父の老後は長女の私が看るんだろうと漠然と思っていたので あんまり疑問も感じず取り組みました。
その最中は必死だったんですけどね、それは自分の役目だ思っていたので、逃げるとか嫌だとか感じる余裕もなく。。(笑)
現在は毎日、父は昼食と夕食を私の家で食べます。私が作るのはそんなに億劫でもないので 買ってくるより作って食べさせてます。
父は割と良い食生活ができてると思います。
そのせいか、福岡に来てから薬を飲ませていませんが、体調は良さそうです。
私が野菜を沢山食べさせるので、便秘薬も飲みませんが、トイレにも困らなくなりました。
食は大事だと感じます。
父の部屋からうちのアトリエまでは近いのですが、エレベーターの無いビルを4階まで上がって来るのが大丈夫だろうか?と思いましたが、
丁度いいリハビリ運動になっているようで、普段の歩行もよろけることが減ってきました。
パーキンソン病には階段昇降の運動は良いそうなので幸いでした。
最近は補助につかなくても大丈夫そうです。
アトリエを出る時にはいつも一人で降りれるということをひとしきりアピールして、猫たちに「じゃあ行ってきます」と言って帰ります(笑)
様々な問題や処理、出来るものがやればいいか と思いながら、
でも、誰がやってくれるのだろう?と不安に思うよりも 誰かがやってくれるに違いない などと思って(あるいは思う事すらしないで)運命を受け入れていると
なんとかなっていくものなのかもしれないなぁ と 思ったりしました。
私自身ももっと若い頃なんて 親の介護なんて自分がするなんて想像だにできなかったというのに
気が付いたら普通にやっていて それが今後もっと大変になるかもしれなくても
その時はまたもっと何らかのサポートを受けられるともおもうので
不安も感じずに日々をくらしています。
大阪に残った父のビジネスパートナーさんも、実は父よりも認知症が進んでいて現在入院中なのですが、
その方のご親族の方もまた、なんとかなるでしょう。なるように落ち着きますよ と言われ
そんなお言葉で今に向かえることをとてもありがたいと感じます。
状況がどうか よりも、どんな心持で今を生きれるか がとても大事な気がしている今日この頃です。
今 笑顔でいることを選び続けたいです。
みんなと一緒に。 笑う門に福来る